段戸笹石

saijikisitara

2010年11月27日 19:58

  段戸地内の川原や沢などで採集できる。また、段戸を源流とする川でも採取できる。段戸ではよく見かけるが、全国的には珍しい石といってよい。石の中に笹のような模様が入って見えることから、段戸笹石と呼ばれている。笹のように見えるのは紅柱石という鉱物。小さなきらきら反射している所は白雲母。雲母はきららといわれるが、きららの森とあっているように思わせる石だ。採取禁止になっている所があるので注意。


  これは「バンジャール駒ヶ原」の横の川原で拾ったもの。長径5cm、短径4cmの大きさで模様がとてもはっきりしているいい石だ。整った形や模様のものはなかなか見つからないが、寒狭川なら中流域(大輪の辺り)でも採取できる。
  
  紅柱石:堆積岩(砂岩や泥岩など)が熱や圧力を受けて性質が変化(変成岩)したときにできる鉱物で結晶は柱状になる。変質して白雲母になっていることがある。ブラジルやスリランカでは、宝石級の結晶を産する。宝石としてカットされることもあるが、残念ながら日本では宝石級のものは見つかっていない。見つかる可能性〇ではない。

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